新しく開発用のPCを購入した際、これまでMacを使用してきましたが、今回は初めてArchLinuxを導入することにしました。この新しいPCで使うterminal環境の比較を行いました。
比較対象
iterm2について
広く知られているターミナルエミュレータです。
メリット
- マウス操作が可能
- 自動でログを保存する設定が可能
- 日本語入力に対応
- 安定した動作を提供
デメリット
- 設定をコードベースで保存できない
- 一般的で新鮮味がないという印象があるかもしれません
alacrittyについて
Rust製で、軽快な動作が特徴のターミナルエミュレータです。"アラクリッティ"と読みます。GPUアクセラレーションを利用しており、非常に高速に動作します。
メリット
- 高速な動作
- 設定をYAML形式で記述可能
- 細かな設定が可能
- tmuxとの連携が容易(公式に手順が記載されている)
デメリット
- GUIでの操作ができない
- 使用するフォントによっては文字化けする場合がある
- 設定を一から記述する必要があり、手間がかかる
weztermについて
wezさんが開発したRust製のクロスプラットフォーム対応ターミナルです。
メリット
- 高度なカスタマイズ性
- 設定ファイルをLuaで記述可能
- 標準でテーマやフォントの設定が可能
- タブやペイン機能が標準で備わっており、tmuxが不要
- コマンド一つでデフォルトの設定ファイルを生成できる
デメリット
- 設定する値を探すのがやや面倒
- 時々挙動が不安定になることがある
まとめ
それぞれの環境を設定し、実際に使用してみた結果、特にこだわりがなければiterm2が良いでしょう。一方で、自分好みに細かくカスタマイズしたい場合はweztermがおすすめです。weztermの設定が面倒に感じる場合は、alacrittyが無難な選択肢となりそうです。